山口雅彦

大統領の執事の涙の山口雅彦のレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0
アメリカの人種差別問題を一人の黒人の生涯を通じて描いた実話に基づく映画。

この手の映画は幾つか観てるが…奴隷制度時代の黒人の中でも大成功した黒人。
しかしながら、色々な問題に直面する。

親父と息子、違う形だが黒人の地位や権利を獲得するために奔走するベクトルは同じ。
親父は望まずとて、認められていき築いていく流れだが、最後はやはり意思を貫いた。

感動と勇気を貰える。

人は自分の意思を、環境がどうだから、立場がどうだから、国がどうだからと自分の中で限界を作り、妥協し、何かのせいにし、意思を貫けない。

当時の奴隷制度の中の黒人達は、そんな逆境を乗り越えていく精神力、忍耐力、志しが高く、世界を変えた。

映画の中にも出てくるが、流行り言葉にもなったオバマ大統領の『yes we can』。
この言葉の重さ、奥深さを改めて知り涙が出た。

人は強い気持ちを持ち続ける勇気があれば、不可能と思われる事も可能に出来ると、思えた。
例え長く苦しく道のりであっても…

信じるか
信じないかは
アナタ次第です!
山口雅彦

山口雅彦