のん

大統領の執事の涙ののんのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2018年11月11日

主人公家族とアメリカ国家との歴史観溢れる映画。主人公とアメリカ国家の(人種差別への)成長がわかる作品になっている。
主人公は子供の頃白人の支配する綿花農園で半奴隷生活をしていた。成長して外の世界へ飛び出し、ある執事との出会いで素敵な執事に成長。そこで政治家の目にとまり、ホワイトハウスで執事の仕事をする。のちに妻子に恵まれる。息子が2人。1番上の子は父が白人に仕えているのが気に入らないようで、大学進学とともに人種差別のデモ集団の仲間入りを果たす。いろいろ活動するものの、何回も逮捕、留置を繰り返す。そんな息子に父母は途方にくれる。そして父の仕事を馬鹿にする息子の姿に出てけと怒り、離縁。一方下の息子は国家のために戦いベトナム戦争で死去。後に人種差別問題が重要視され、1番上の息子の活動は本にされ出版され、国のために戦ったヒーローに。議員にもなる。主人公は黒人執事たちの給料アップと昇格制を勝ち取る。自らの仕事を認められ、大統領就任晩餐会に客として招かれるが、今までの支給する側との違いを感じ、黒人の認識を強く感じ、仕事に打ち込めなくなる。次第に息子を許すようになり、マンデラ釈放の演説をしている息子の元へ。2人は和解。2008年、バラクオバマが、黒人初のアメリカ大統領に就任。ハッピーエンド。


執事は丁寧な態度と支給によって人種の壁をなくす大切な仕事だと思った。この作品はアメリカでの黒人の人種差別の歴史を歴代アメリカ大統領と、アメリカ政治と共にわかりやすく、ライトにまとめてある。
感動。今の世界がどれだけいいかと思う。歴史の中に生きている感が芽生える。
素敵な作品。
世界について考えたい方へお勧め。
のん

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