よしおスタンダード

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

4.4
No.2519。先日のEテレ「世界へ発信!SNS英語術」という番組に、ジョン・ボイエガとオスカー・アイザックがビデオ出演し、仲の良さを披露していました。

その中で、ボイエガとジョン・ウィリアムズとの2ショット写真が紹介されたのですが、ボイエガの嬉しそうな表情と、「映画音楽の巨匠」のオーラとの対比がすごくて、マジで感動して泣きそうになりました。

SWって、映画史に残るようなレジェンドたちの汗と涙の結晶なんだなって、今更ながら実感しました。

そのレジェンドたちの世界へ飛び込んでいってしまったボイエガやアイザックやリドリーたちもまた、いずれレジェンドになっていくのでしょう。

さて、本作はディズニーがシリーズ初製作、ところがルーカスは製作に携わらず、監督もシリーズ初起用のエイブラムス・・・と、初めて尽くしだったエピソード7。

新作が出るたびに、SWの世界観構築の難しさを思い知らされるわけですが、私は本作はかなり好きですね。

なにしろ「わかりやすい」。本編の入り方(つかみ)も、ストーリー展開も、新キャラクターたちも、わかりやすさがSWの売りだと思っていますので、最後までダレずに引き込まれました。

これは裏返すと、ルーカスががっつり監督に復帰したEP1~3が、私には正直わかりにくい部分が多かったのです。

なぜわかりにくかったかというと、ストーリーの底辺に「政治争い」が入っちゃってるから。分離派とか貿易とか関税とか元老院とか、申し訳ないけどわかりにくかったし、すっとあの世界に入っていけなかった。

もちろんこれは私個人との相性の話だし、当たり前だけどルーカス抜きでSWは成立しないし、EP1~3はちょっと相性が良くなかったけど、逆にルーカスが最初に監督したEP4はもう何回も見てるくらいめちゃくちゃ好きなので、つまりそれだけSWは奥深いということなのです。

・BB-8のあの愛嬌はなんなのでしょう。まさか3POやR2に引けを取らない「存在感」のあるドロイドがまた出てくるとは驚きでしたね。

・新キャストたちがみな素晴らしい演技で引き込まれる。中でもやはりデイジー・リドリーの「熱演」と、アダム・ドライヴァーの「怪演」でしょう。

・旧3部作のメインキャストたちがみんな出てくることで本作は「懐古趣味」と批判され、ルーカスも出来には満足しなかったわけですが、長年にわたって繰り広げられてきたシリーズで、ファンが「懐古」しないわけがない。そりゃハン・ソロやレイアが出てきたら当然感動しますよ。それでいいんです!!