ジャッキーケン

七人のおたく cult sevenのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

七人のおたく cult seven(1992年製作の映画)
3.8
みんな同じ目をしている!

赤ん坊を中尾彬に強奪された母親は隣に住むミリタリーオタクの南原に赤ん坊を以来する、依頼は受けるもオタクの範疇に留まる南原は自分には持ってない能力を持つオタク6人を集めて本土から離れた孤島へ赤子奪還の任務に就く!!

ミリオタのナンチャン
格闘技オタクのウッチャン
PCオタクの江口洋介
その他に無線オタク、アイドル&機械オタク、フィギュアの神様
そして最後の1人は…

芸人が持ちネタかまして滑り倒してる芸人映画って腐るほどあると思うんだけど本作は割としっかりしたオタクたちのワンスアゲイン映画

ウッチャンナンチャンが芸人の色を出してないしウッチャンのミリオタとして仲間もできず友達が誰1人できないガチのヤバめのオタクを好演してる。さらにウッチャンは格闘技オタクというこの時期のウッチャンは角度次第でジャッキーそっくりに見えるくらい似てる

江口洋介がオタク役ってのは無理があるな
しかも超可愛い彼女がいるってのがは?ざけんなって思った。その下心見え見えのところをナンチャンがズバッと切り込んでくシーンはメシウマだった
他のオタクたちはステレオタイプに描かれてる

サバゲーが飽きたから実戦がてらに赤子奪還の依頼を受けるナンチャンはいつだってヤバイやつだけど冒頭ナンチャン部屋の本棚にある「友達の作り方」がこの任務を通じて趣味は違えど同じオタクとしての道を歩むオタク同士のやり切った絆を思わせるナンチャンの表情は込み上げてくるものがある

ウッチャンの身体能力ポテンシャルを最大限に活かし格闘技オタクだけど実戦経験なし!という絶体絶命の中初めて経験する実戦で無双するウッチャンが「筋肉が輪になって喜んでるんだ!」と文字通り狂喜乱舞して無双するウッチャンはかっこいい
夕日を背に実戦初戦の無念を型で精神統一する姿もカッコいい

芸人主演映画でありながら映画してる
ウッチャンナンチャンの株が上がりまくり
変人扱いされるオタクたちが人のために立ち上がるオタクたちのワンスアゲインはオタク心を持つ誰にも刺さるはずだ

おれも彼らのように同じ目をしていたい