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赤×ピンクのmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

赤×ピンク(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「ウルトラマン映画」と「仮面ライダー映画」の両方を撮った唯一の監督、しかも、そのどちらも評判が悪くないと聞くとちょっと興味を惹かれますよね。そんな坂本浩一監督の新作は非合法の地下ファイトクラブを舞台にしたガールズアクション映画。しかも原作は「赤朽葉家の伝説」などで知られる直木賞作家・桜庭一樹のライトノベル時代の代表作となれば、やはり食指が動きます。そして、映画館で観てビックリ!そのアクション・シーンの切れ味、迫力、リアリティは凡百のアクション映画が裸足で逃げ出すレベルです。正直に言って子供ヒーロー映画出身と舐めていましたが申し訳ありませんでした。女優さん達も相当鍛えられているようで動きの一つ一つが無茶苦茶恰好良いのです。その上、彼女たちが抱える問題や悩みの描き方は一面的ながらも社会性があり、観客が共感できるようなキャラクター設定がなされています。この辺りは原作に対する敬意も感じられて好感が持てる所です。所々、見ている方が赤面するようなベタなイメージカットが使われていたりはするのですが、とにかくクライマックスのファイト・シーンは問答無用の迫力、身体中の血が沸騰するような、手に汗を握る興奮を味わえます。
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