ばりう

ダラス・バイヤーズクラブのばりうのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.8
どのサイトのレビューもそれなりに高評価なので、以前から気になっていたので、個人的検証の意味で拝見。

なるほど、低レビューにするには勇気がいる作品というジャンルなのかも、実話からの社会派ドキュメンタリー調の人間の生死をという事になると、、、二人の役者のこれぞ役作りという名のカラダづくりもさることながら、、、一石を投じる圧力はあるのかも。

アメリカの医療問題でマイケルムーアの『シッコ』、一人巨大な組織と奮闘する『エリンブロコビッチ』、同性愛HIV問題の『フィラデルフィア』、最終的に頑固オヤジのレッドネックが考え方を改めて味方していく感じは『グラントリノ』を、頭の片隅で想い出しつつ、色々と耽っていた。時代考証的にアメリカ国を後ろから象徴するような作品だったなぁと若干テキサス南部臭強めで。

観終わってみて、法的倫理的内容の善悪は置いて、禁酒法時代のアルカポネの暗躍や、ドラッグ帝国を築いたパブロエスコバル現代のエルチャポ、都市伝説の中だけの義賊エビス丸、ダメ男でも一部に世話されるトラさんのような、大衆に寄り添いつつ人生割り切った哀愁も漂い、インサートされたロデオボーイの描写がどこか脳内でシンクロしてる…