リアルワン

ダラス・バイヤーズクラブのリアルワンのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.3
実話がベースと知り驚いた。内容は80年代・90年代アメリカ。HIVに関する話。

助かるため、生きるために必要な薬が大きな力の影響で認可されず、使えない状況で、自分が生きる為にも権力に立ち向かう、バイタリティーは生への執着か怒りかわからないけど、当たり前のように矛盾に戦う姿に、憧れる。

主人公・ロンは女好き/アル中/ヤク中/同性愛者を差別するようなカウボーイ。田舎者てステレオタイプな男像を美徳にしているイメージ。飲む打つ買うみたいなのが男だろって感じで生きて、ゲイや女性を差別する。それは理解できないから目を背けているだけなのか。。HIVになった事で自然とゲイコミュニティーの人間と接する事で、世界が広がったのかな、態度は変わらなくても感謝だったりリスクペクトする気持ちが伝わった。それは変わったのか、拘らなくなったのか。「死」と向き合う事で出てくる「生」の意味。食べるモノへの拘りや、エイズの女性を見つけてSEXしたり、生きる事への執着が美しかった。

個人的には、ロンは変わったってより、「死」と向き合うことで生き甲斐ができて、ダラダラ甘えて生きて所に、太い幹が通ったような印象。本質的にあんまり変わってなくて、世界が広がった事で無駄な事を削ぎ落としたらこうなったって思ってます。自分の正義に忠実に生きる。憧れます。
と色々、考えさせられた作品。

マシューマコノヒー、ジャレット・レトの名演。すげー。