chisato

ダラス・バイヤーズクラブのchisatoのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.9
ダラスの電気技師兼カウボーイのロン・ウッドルーフは、仕事の事故をきっかけに入院しHIV陽性で余命30日と告げられる。忌み嫌うゲイの病気に自分が掛かってしまい絶望するも、図書館で猛勉強しAZTという薬が有効だと知る。しかしアメリカでは許可が降りてないため、密売に手を染めることになる。初めは金儲けの為に転売ビジネスを始めるが行く行くは多くの人命を助ける人物となる。AZTの臨床実験を行う女医とその治験者のトランスジェンダーに支えられながら、「死なないために」生きていく。

マシューマコノヒーが20キロの減量に成功し、役作りへの熱意が半端ではない。の甲斐もあってアカデミー主演男優賞。元々細身から始まるがラストシーンでは本当に心配になる程痩せこけていくので見所。
エイズ患者同士でやる性行為ほど悲しいものはないな。
キーンという耳鳴り音が死への恐怖を煽る。

彼のやってることは違法だが、それが明らかに未来のエイズ患者のためになっており、歴史を塗り替えたのだろう。彼の行動力と一直線に突き進んでいく様子に目が離せない。楽しむ映画というよりエイズの歴史を知る教材と感じたため4未満
chisato

chisato