よしおスタンダード

ダラス・バイヤーズクラブのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.2
No.2598

ジョージ・ミラー監督作に「ロレンツォのオイル/命の詩」があります。

これは、難病の息子のために、医学的知識がまったくない両親が、捨て身で治療法を探す話です。

まず、これを思い出しました。

しかし、この「ダラス・バイヤーズクラブ」は、ロレンツォと違って、患者役のロンが破天荒すぎます。

感染した原因も考え合わせると「自業自得じゃん」で済ませることもできなくもない。

でも、彼は、結果的には「自分のためだけではなく、他人のためにも闘った」。

FDA相手に裁判まで起こした。

ここまで普通できるか、と。

出会った頃はあんなに毛嫌いしてたレイヨンを、「戦友」として徐々に受け入れていく感じは、私には自然に映りました。

マコノヒー、レトー、ともに「身を削るような役作り」です。

私はとにかく「演技を見ること」がなによりも大好きなので、2人の熱演にはただただ感動しました。