鹿江光

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主の鹿江光のレビュー・感想・評価

3.0
≪60点≫:孤軍奮闘の若者映画。
特別な力を持った冴えない青年が、人々を守るために敵と戦ってく――そんな古き良き少年マンガのような設定かと思いきや、この主人公、初期設定レベルが結構高い。
死者と死神が見える主人公、フリーターの割にはバイト先でもかなりの人気者で、癖になるような可愛い彼女がいて、争いごとになっても身軽で戦いに慣れている。それに友人には刑事のお偉いさん……既にヒーロー像の約半分が出来上がった状態で、話が進んでいく。
全体的な雰囲気は、コミカルな『コンスタンティン』という感じ……?別に悪魔祓いをするわけではないし、死神代行でもないけど、あの世とこの世の端境で孤軍奮闘する主人公の姿は、非常に好感が持てる。
特殊能力が故にストーリー展開も少し凝っていて、アクションもしっかりと創り込まれている。ラストには少しセンチな気持ちになったり……。
時間も約1時間半と手頃である。サクッと観れる娯楽映画だ。
鹿江光

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