17歳のくろいひとのレビュー・感想・評価

オゾン作品としては複雑な仕掛けはないが、「視る/視られる」ということをとおして、欲望の迷走と交差をえがいた作品。
主演のマリーヌ・ヴァクトが若くしてトップブランドのファッションモデルをつとめていたことを考えると、なかなか「視られる＝欲望される」ことの図式は面白い。

少女売春のよくありがちなプロットながら、さすが鬼才オゾンならではに秀逸。