簡単に言えば、北海道函館で出会った訳あり男女のラブストーリーなのですが、内容はずっしり重く、軽い気持ちで観ると痛い目にあう映画です。不器用な達夫役の綾野剛さんも、黄色い歯の弟役の菅田将暉さんも、素晴らしい演技でしたが、家族を支えようとする健気なお姉ちゃん役の池脇千鶴さんの安定感のある演技と泣きのシーンに脱帽でした。そして皆さん、色気がある。役者だけでなく、ストーリーも素晴らしい。達夫の「家族持ちたくなったんだ」というセリフに気持ちが持っていかれました。闇しかないなかった世界に、小さな明かりが灯った瞬間。余韻のあるラストと、優しい音楽に救われました。時間がある時に、どっぷり浸ってほしい映画です。(2020年鑑賞＠GYAO!)
