ユ

そこのみにて光輝くのユのレビュー・感想・評価

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)
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もう一回は観れなさそう。

きみはいい子を観てからの鑑賞だったので、なんというか、身近なところにある家族の物語と、自分からは遠いと感じる家族の物語を見たのかな。
でもどちらも家族で、愛がそこにあるはずだけど、うまく愛せない、、
自分が生きている世界と地続きであることは目をそらしちゃいけない


どの役者さんの演技からも、緊迫や切なさ、不快感、やるせなさ、心が削られていく様子が、ひしひしと伝わってきて、辛くなった。

池脇千鶴が胸のボタンを閉めたり、服を羽織ったりするシーンがやけに際立っていたように感じた。

あと、母親が入れた一錠の薬。
薬の話なんて、父親の性欲を抑えるためのものしか出てきてない、、
そして副作用として脳が早くダメになる

薬が入ったものを食べる菅田将暉、止めない姉と母親。

えっ!えっ?ってなった
菅田将暉が男なのに性的なものを強く感じさせなかったのはそのため、、?そういうことなの?
姉と母親は、父親のような性欲に囚われる男になってほしくなかった、、?
「血だよ!」って台詞どっかであったな。
母親も過去には身体を売っていて、そこで出会った父と結婚したのか?


あと、池脇千鶴が「普通に仕事して、お酒飲んで、帰る生活がわからない」のようなことを言っていたけど、あれは本心なのか。そう言わなきゃ、生きていけないのか。

ショッキングすぎてだいぶ疲れてしまった。
でも考えなきゃいけない

女性が凌辱されることの、身体と心の深い傷は、どれだけの痛みなんだろう。
ユ