八咫烏

恐怖のまわり道の八咫烏のネタバレレビュー・内容・結末

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

蓮實重彦の「ハリウッド映画史講義」のB級映画論を読んでB級の代表作とし紹介してあって見た。

冒頭のシーン展開のテンポの良さはこだわったんだろうな。
中盤の男女のしゃべくりシーンなんかは女性の高く高圧的なしゃべりと相まってイライラしてくる。そしてどうしようもない男の顔。
普通なら捜査して追ってくる警察とか描いてハラハラドキドキ感を出そうとするだろうが、それもなくただ男の一人称で話が淡々と進んでいく(これはフィルムノワール的な語り方であるが)、それがいいのか悪いのかは分からないが、一人称視点だけでどれだけサスペンスできるのかを試しているのか?
そして最後のスッとした終わり方もいいですね。最近の映画もこんな感じの終わり方にしたらいいのに。変に盛り上げず、引き伸ばさず、スッと終わる。

ほどよいサスペンス感がなんとも心地よさも感じる。
八咫烏

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