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恐怖のまわり道のhasseのレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
4.4
演出5
演技5
脚本5
撮影4
音楽4
技術3
好み5
インスピレーション4

たった67分の尺ながら、巧みな語りの構成、展開の読めないサスペンスが相まって高品質のヒッチハイクドラマに仕上がっている。かなり好きかも。極めて文学的な語りの構成をとりながらも、中盤「小説だったら~なるだろうが、そうはいかない…」と述懐しはじめるのも小気味良い。

一台の車と、三人の男女と、ヒッチハイクという設定だけでこんなに面白いドラマができるんだ。

主人公を拾ったハスケルの死因は結局明かされない。薬を服用してるシーンがあるので、持病が急に悪化したのか、寝ていて(気を失っていて)ドアを開けて地面に落ちたときに打撲で死んだか。

アン・サヴェージ演じる女も、救いようのない粗野な悪人で新鮮だった。車に乗せた最初の目の開きかたや、急にこっち向く感じが不気味で良い。
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