しょーん

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのしょーんのレビュー・感想・評価

2.5
独り身で21歳を迎えた青年は、父から驚くべき事実を知らされる。それは、彼を含めた一家の男たちがタイムトラベル能力を備えているということだった。彼は戸惑いつつも、恋人探しや違う人生の模索のためにその力を駆使。その中で、大切なことに気づき始める。

家族との描写が好きすぎる。卓球と海辺でのシーンが最高。

ポスターにもなってる雨の中でのシーンが綺麗。

タイムトラベルをテーマにすると都合良すぎだとかちょっとズルくねって考えちゃうから自分の運命との葛藤なんかは観たいところ。タイムトラベルのトリガーも代償も軽い気がするからなおさら。

だけど、この映画の主軸はきっと、人の生き方。特殊な力を敢えて描くことで私達が皆、特別であることに気づかせてくれる。過去をやり直すことは誰であっても不可能なこと。だからこそ、何気ない日々を刻んでいくことが大切であること。そしてそんなありふれた日常こそが愛おしい時間なのだということを教えてくれる。普遍的なテーマだけどそれをわかりやすく丁寧に描写してる。

なんだかモヤモヤする部分もあるから面白いとは言い切れないというのが本音だけど、決して嫌いな映画ではない。
しょーん

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