確かに面白かった。
面白かったけども、主人公に感情移入しきれない。
主人公は彼女を作るためにタイムトラベルするんだけども、なんか割とすんなりうまくいくし、多分そこに重きを置いていなくて、その後の家族の話に重点がある気がした。
最終的に主人公はタイムトラベルなんて必要なくて、日々を大切に生きることが大切なんだということに気づくし、そのようなメッセージは至極響くものになっている。
しかし、ひねくれ者の私は主人公がタイムトラベルによって過去を何度もやり直した結果手に入れた結論であって、綺麗事に感じた。
タイムトラベルのない我々には日々のささやかな素晴らしさに気づくことができるのだろうか。
忙しい日々に余裕が持てるのだろうか。
イライラしてる時に店員に笑顔でありがとうと言えるのか。
そんなもしも話が溢れ出してしまう映画だった。
面白かったが、素直には面白かったと言いたくない映画だった。
いつかまた父親になって見てみれば感想が変わるかも知れないけど。