「ピンクパンサー」で 観たクラウディアカルディナーレは王女役だった。「山猫」でも、名門貴族のアランドロンに 見初められる。美しすぎる彼女が 老女になっても フツーのおばあさんには見えない。
彼女が自分の人生なんて、つまらない。いつも繰り返しの惨めな、、と言うんだけど まさか!貴方ほどの美女が!とか 心の中で…で、集中できない。
息子が出て行って8年が経つ。なぜか、理由を知らされない母。
彼女の哀しみを思って 真実を告げない夫と義理の娘。
密室劇のように 会話で、ストーリーは進むのだが、、暗く だんだん辛くなる。
家族の中に異端児がいて 好き勝手して その罪を暴かないのは、それも罪では?
身勝手な息子にも、真実を言わない老いた父にも 共感できずじまいでした。
それもまた、人間の愚かさを表現しているのかしらん、、
100歳を越える監督の作品、、小さな戯曲を観ているようでした。