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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のmのレビュー・感想・評価

3.8
見終わるとほんわかした気持ちになる作品ですが、序盤からラスト近くまでは、アメリカの田舎の閉塞感みたいなものが、強く感じられました。カラー映画なら牧歌的な風景とか看板の色づかいなどでごまかされてしまうのでしょうけれど、白黒だから余計に。
ホーソーンに親戚が集まって、どっちを応援するでもなく黙ってテレビのスポーツ中継を見てるシーンとか、見てて少し息苦しかったです。

話題といえば車の話か地元住人のうわさ話くらいで、何かに熱くなることのないホーソンの人たち。
胡散臭い手紙を信じて(信じようとして?)行動するウディは、みんなにバカにされてしまう。
でも次男のデイビッドは、最初はしぶしぶ付き合うものの、徐々に父の思いを理解して、小さな希望を叶えようとするんですね。

ラストの「数ブロックのドライブ」は、それまでの閉塞感から一転、とても爽快でした。
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