100万ドルに当選したと言って聞かない父の当選金を受け取るため、父と共にネブラスカへ向かうロードムービー。
すごい良かったです。
主役の息子と父親だけではなく、母親、兄も引っくるめて再構築される家族の関係性にとてもグッときた。
この作品で描かれるエピソードのどれを思い出しても、「そのエピソード良かったぁ！」って言いたくなる話ばかりで思い出すだけでホクホクしてくる。
個人的には最初はいけ好かないと思った母親と兄が絡むエピソードがとても好きです。
もちろん話の中心である主人公と父親の旅もスゴい良かったです。
親子であるがゆえの独特な気遣いにスゴくグッと来ました。
あと、何と言ってもラストエピソードの親父さんの可愛らしさ。あの瞳の輝きはあかん、破壊力高すぎたｗ
ゆったりめの編集テンポとあまり動かないカメラとシネスコのアスペクト比をめいいっぱい使った構図と音楽も良かったと思いました。
前編モノクロだからか、少々シャープネスが強すぎる気はしたのは気になったけど、これは個人の好みかもしんない。
あーあと小気味のいい台詞回しも良かった。100万ドル当たったことをバス停で祝福してくれる人の台詞とか超好きです。
見終わったあとの余韻がとても素晴らしい本作です。とてもオススメです。
