このレビューはネタバレを含みます
概ね満足。
各シーン笑わせてもらったし、全編通して楽しめた。ただ、舞台がコロコロ変わるのと、ちょっと多めの回想シーンがテンポを損ない、話にまとまりが無く感じられた部分も。。
まず、タイトルの「ファインディング・ドリー」にはうまいの一言。表面的にはドリーの家族を捜す話なんだけど、タイトルにもある通り、本当はドリーがドリーを捜す話。「前作の焼き増し」、「”ニモ”が”ドリー”に代わっただけ」と侮るなかれ。子供も大人も楽しめる映画とはまさにこのこと。
インサイドヘッド観賞後と似た感覚になった。もう一回見たら、もっと好きになるかも。
○
・前作のキャラクターたちもきちんと登場させつつ、これだけたくさんの新キャラを、みんな魅力的に描けるのはすごい。
・エイの合唱のシーン、キッズゾーンのシーンが視覚的に最高に楽しい。
・中村アンさん期待以上に上手だった。(他の声優さんも勿論うまいけど)
・最近のピクサー作品、ブラックなユーモアを入れてきてるね。笑っちゃいます。
・前作に引き続き、魚たちと人間の距離感が絶妙。「よく練られてるな〜」と感じる部分。
△
・ラッコの活躍は唐突だったなぁ。どこかで伏線入れられたんじゃない？とも思っちゃう。
・タコ多用しすぎ問題。その他にも、上手くいきすぎて、綺麗過ぎて、予定調和な感じはあった。
・後半、あの名曲が流れるシーン。まぁありがちと言えばありがちで、笑っちゃうんだけど、仮にも物語がひとまず円団を迎える大事なシーンなんだから、もっとオリジナリティのある終わり方が観たかったかも。「ピクサー」だから期待してしまうのか。
面白かったです。
