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オール・イズ・ロスト 最後の手紙のkのレビュー・感想・評価

3.7
サメ映画として鑑賞しました。
ロバート・レッドフォードによる全編一人芝居の超意欲作。
漂流していたコンテナに衝突し、ヨットが破損。徐々にヨットは崩壊していき、ついに救命筏で漂流する事になっていくのですが、じわじわと追い詰められていく様が観ていて苦しくなります。この映画の凄い所は、セリフもほとんどなく、登場する人間は主人公1人だけで、徹底的にシンプルな作りになっているところです。主人公の背景もほとんど語られず、漂流の絶望感を一人で噛み締めるしかない主人公の孤独と苦悩がしっかり描かれています。それを可能にしているのが、ロバート・レッドフォードの演技力なんでしょうね。サメ目当てで視聴しましたが、かなり克明に記憶に残る作品でした。
肝心のサメは、海の捕食者として主人公を裏で追い詰める美味しい役。前面には出て来ませんが、自然の、海の厳しさの象徴としてしっかりその役割を果たしています。
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