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寄生獣のmatchypotterのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.6
1作目。
原作コミック読んだことがないのだが、トライ。

だからなのか、思いのほか楽しめた。
いきなり結構なグロテスクな描写から始まって、ものすごいスピード感でものすごい話になっていく。

だけど、この新一、染谷将太と、彼の右手に寄生した“ミギー”とのやりとりが何かとてもほっこりすると言うか、心地が良い。

脳に寄生し、他の人類を捕食して生きていく謎の寄生体。
その1体で新一に取り憑いたつもりが、右手に寄生してしまい、脳に規制できなかったために、新一本人の自我を乗っ取ることができず、結果的に共存することになってしまった新一とミギー。

このある意味“特異体質”な1人と1体の共存が、この恐るべき侵略の中で、新たな価値を作る。

ただただ捕食を繰り返すだけの寄生体側にも新たな考えを持つ者や、知的な寄生体も現れ、人類にとって単なる食い物にされる脅威を超える展開に。

この前編では、新一とミギーの関係性にほっこりしながら、新一の手近な世界で寄生体らによって大切な者がめちゃくちゃにされていく。

次から次へと起きる非現実的な出来事に翻弄されながら、自分の右腕に寄生するミギーと共に立ち向かう新一の姿がとても印象的。

寄生体の効果により、自分もそれなりに蝕まれながらも、大切な何かを守ろうと物理的にも精神的にも強くなっていく新一の姿がとてもカッコ良い。

染谷将太と阿部サダヲ、このコンビがとても最高。
後編とセットで観たから後編はまた後でレビューを書くけど、この前後編トータルで出てくるキャスト陣が豪華すぎて驚く。

前編だけで全力疾走する人もいれば、後編から出てくる要人もいるし、前後編どちらにも重要な位置で出てくる人もいる。

その中での前編は、起きてることはとんでもなく途方もなくグロテスクなことだけど、新一の日常の範疇で悪戦苦闘していることで、なぜだか身近に感じると言うか、範囲が狭いからついていけると言うか、これはこれで良いと思った。

評点が思ってたより低いから面白くないかと思ったら、そこそこちゃんと楽しめた、良かった。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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