やまだ

寄生獣のやまだのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.0
原作のファンであり、アニメも含め寄生獣関連の作品は全て目を通しています。

僕自身の考え方として、原作がある作品を映像化した際はもはや別作品として捉えるようにしています。

ある程度そういった考え方であったり、原作未読の方へは非常におすすめの映画です。

CGの出来栄えも素晴らしく、違和感なく作品世界へ入り込むことが出来ます。配役も絶妙で寄生前と後の母親の演じ分けはさすがとしか言いようがありません。
東出さんのちょっと棒っぽい演技も、寄生生物であるということなので綺麗にマッチングしています。

ちょっと気になったことといえば島田を倒すところは原作通りでも良かったんじゃ…?というところと
すこしミギーが感情的すぎるというか、寄生生物らしさのようなものが足りない気がして違和感がある、というところですかね。。。

原作に忠実でないと、という人にはあまりオススメできません。
色々と省いていますし、寄生生物が男性から女性への移動をサラリとやってのけてしまいますし、気になるところが多いと思います。
ただ個人的にはそれらの改変は映画という枠に収めるために必要な作業であったと思いますし、原作ありの映画にたまにみられる謎改変でもなかったので好印象でした。

全体的にまとめると
「なにかいい映画ないかなぁ」と探している人にはおすすめできる映画です。
寄生獣が大好きで漫画こそ至高と思っている人へはおすすめできません。
ただマンガ原作の映画にみられる「あーやっちまったなぁ……」みたいなのはありません。
って感じです。
やまだ

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