死の淵に立った彼女の走馬灯。
交通事故によってかなり危険な状態で搬送された女子高校生が、自分の過去を振り返りながらこの世に留まるのか否か決断する話。
事故によって死にかけているけど、物語の大半はその事故よりも過去の話。だんだんと事故後に時間軸が迫っていく構成で意外だった。もっと死にかけている時やその後の話がメインなのかと思ったけど。
過去の話は自分以外はパンク好きの家族の中、1人クラシックに傾倒する自分自身に疎外感を感じている彼女の心情や、将来有望なバンドマンとの恋愛ストーリーがメイン。
恋愛の方はかなり王道であざといくらいだったレベルだったけどパンクとクラシックの対比ってのが結構面白かった。
何もかも失った彼女はそれでも生きることを選ぶのか。最後のスッキリとする終わり方も良かった。