み

エスケイプ・フロム・トゥモローのみのレビュー・感想・評価

1.5
非日常と日常
夢の国、夢が叶う場所。

本作はディズニーの徹底さと狂気性をテーマとした作品だ。
非日常を求める主人公と日常を徹する妻。
主人公は非日常を求めるあまりに非日常に敗北し、その出来事は日常へと溶け込んでしまう。
子供に夢を与える(植え付ける)という洗脳や夢の裏にある金と欲望など、かなり踏み込んでいるシーンが多くありかなり驚いた。
特に気になったのはラストカット。
ハッピーエンドを勝ち取る主人公を描くことで結局は彼もディズニーランドの夢が叶う場所という世界観に回収されてしまっている。

意味不明演出と謎セリフ、ダークな雰囲気に惑わされちゃうね。
テーマパークも映画も、どちらも夢を与えることができると同時に、金と欲望に支配された狂気性も孕んでいる。

S級エンターテイメントに逆行してくのはちょっと面白い。
ポンヌフの恋人ぽいシーンあって大笑いした。
それでもつまらなかった。
み