認知症になって 一番辛いのが まだらボケ状態の自分
正気になった時 思い出せない時間がある怖さ
下の粗相をした自分を知った時
誰にも老いはやってくる。そして誰しも 死ぬまで正気でいたいと思うが これだけは わからない。この部分は学歴があろうが 地位があろうが 誰にも平等だ。妻を早くに亡くし 父子家庭で一生懸命に自分を育ててくれた尊敬する父親の認知症で自分の事もわからなくなっていく姿は 分かっていても辛いと思う。父親の粗相を怒らないで黙って片づける息子。これは 息子自身父親から沢山の愛情をもらって育てられたからだろうな と思った。そしてその愛情は 孫にもちゃんと与えられていて だから思春期で反抗期であっても祖父の事は好きなんやと思う。こういう時 核家族じゃなく 3世代同居の良いところなんやと思うわ。息子は仕事人間で 仕事では順調に出世していく。その代わり 家族との時間は短い。でも 仕事が面白くて仕方ないって時期ってあるよね。まして成果が現れたら 誰しも没頭するのではないか？ ふと振り返ったら 家族とは気持ちが離れていた。そして後悔するのだけど もうその時間は戻ってこない。旅行をしながら その事に気が付いていく息子。親だからって 大人だからって 完璧じゃない。失敗もするし 間違ったこともする。でも その都度気が付いたら修正したらいいんじゃない？！ それでいいんだよと この映画を観ながら思った。
