pippi

さいはてにて やさしい香りと待ちながらのpippiのレビュー・感想・評価

4.0
とても静かで灰色の雰囲気が漂う景色があったとして、そこに穏やかな光がいくつも射すような作品。冒頭では、ただ生きることすら大変で、とても孤独なことなのかもしれないと思わされました。でも物語が進むにつれて、孤独な人たちに希望の明かりが灯ったとき。人はこんなにも温かい気持ちに包まれるんだと、私の目が視覚的に捉えた瞬間に、この作品は素敵だなと思いました。その温もりと共に生きていきたいと思う姿が、とても身近に感じられたところも現実味があって好きです。そしてやはり要は、永作さんの演技の素晴らしさだと思います。あの珈琲を扱う玄人感は、なかなか出せない気がするのです。珈琲屋で起こるある事件が、私はこの作品には似合わない気がしたのでスコアを1つ下げました。
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