みー

さいはてにて やさしい香りと待ちながらのみーのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

珈琲の匂いが伝わってくる、心温まる映画でした。

働く意味を子供に教えながら人と関わることを
母親に代わって優しく、時に厳しく教育していく吉田(永作博美)。

母親の顔色を伺いながら生活する子供たちが
次第に吉田にだけ心を開いていくその過程が
本来人間に必要な、人間関係を築いていく過程なのだと感じた。

生活のために子供を置いて出稼ぎ(水商売)に出かける母親。
お父さんではないけれど、家に良く来る男。
子供たちにとっては全く持って望ましくない環境であることは明らかだが、
そこから母親の更生されていく感じや、
子供たちだけでなく母親も吉田に心を開いていき、
自分の内側を打ち明けたときなど。

真っ暗な海を見ながら、夜に、誰か心許せる人に、
暖かい珈琲を飲みながら、自然と自分の悩みを打ち明けられる、
そんな関係が素敵だと思いました。
みー

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