「ヒーローはみんなを救ってくれるけど、じゃあヒーローがピンチになった時は誰に救ってもらえばいいんだ?」という問題に対するアンサーが激アツ。
サンタクロースにイースターバニー、ジャックフロスト、トゥースフェアリー、サンドマン。
正直日本の文化的にはあまり認知の無いキャラクターが殆どで、お馴染みといえばサンタクロースくらいのものだが、「童話のキャラクター達が一堂に会して巨大な悪と戦う」という構図は『リーグ・オブ・レジェンド』や『アベンジャーズ』にワクワクするような人にとってはたまらない御馳走のような映画。
子ども達から夢や希望を奪おうとする「恐怖」の化身たるブギーマンに、「夢」や「希望」といった人々のポジティブな感情の化身たる童話の妖精や精霊たちが立ち向かう、外連味溢れるファイトシーンは必見。
ドリームワークス作品はよくディズニーと比較されることが多いが、「戦い」よりも「愛」に重きを置いて描かれるディズニーアニメーションとは違い、ドリームワークス作品は明確に「戦い」を「戦い」と割り切って描かれている。
キャラクターの表情や髪の質感は遥か昔から独自のソフトウェアを開発し使用しているディズニーには一歩及ばないものの、ストーリーやキャラクター設定、そして最大の見せ場となる大胆な戦闘シークェンスはディズニーにはマネ出来ない。
イースターバニーの世界でのハプニングの下りが後の展開と全く結びつかないこと以外はストーリーテリングも最高。