たけちゃん

冬冬の夏休みのたけちゃんのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
3.7
台湾は6月が卒業シーズンで9月が新学期、なのでトントンは9月から中学生になる。
小学校を卒業したトントンは、母親が入院した為、夏休みは診療所をしている祖父母の家に預けられるのだが。ファミコンもなければコンビニもないしチェーン店文化もまだの時代の田舎には自然以外に何もなかった。圧倒的な青空の下で自由に遊ぶ子供たちには、将来の不安など微塵もなくひたすら今が楽しく大人とは分離されたような世界で過ごしている。それでも少しづつ・・・・
*ホウ・シャオシェン監督の実体験がもとに。
カメラワークが山田洋二っぽい?のか、とても人の心情が伝わるような温かな作品でした。
また「ほたるの光」「赤とんぼ」の曲や日本に似た田舎の風景など年配層中心にノスタルジーと親近感を感じると思います。