冬冬の夏休みの作品情報・感想・評価

「冬冬の夏休み」に投稿された感想・評価

帽子

帽子の感想・評価

4.8
1999年生まれですが、夏休みの祖父母の思い出という点で自身の記憶をかなり思い起こさせるものがあった。
両親のいない祖母の家で、一夏の間過ごす。この映画に登場するのが古い日本家屋であるのも影響してるだろうが、自分が見てきた風景に合致するものが多くある。
田舎の駅で降り立って、いつもと違う景色で遊び回る子供時代の体験としてこれほどまでよく描けた映画はまだ見たことがない。台湾映画に対して日本人がノスタルジーを感じることへの是非を問うことが日時の中であるのだが、『冬冬の夏休み』を見ているとどの時代の人間にも夏休みの子供子供時代の思い出という点でこの作品は刺さるのではないかという思惑に駆られる。

9/13 再度鑑賞

夏の終わりに祖母宅へ1人向かった上で
もう一度鑑賞。
老人の説教臭さも、子供は以外と大人のようにことを考えを巡らせてるのだといった苦い思い出も全て丁寧に描かれている作品であることがわかる。


自分自身の体験として、似たような出来事あったなぁと思わせてくれる体験をさせてくれた両親と祖母に感謝しなくちゃと感じた映画だった。98分の中に子供時代の夏休みが封じ込められてる。大人になったらこんな体験もこんな感情も湧かなかったんだろうなっていうものが画面に収まっている。
侯孝賢は家屋とショットを非常にうまく使う映画監督であることがこの映画をみてわかった。家屋の壁、扉、窓を介して主人公が垣間見る景色とその感情の動きを画面内に収めて見せることに長けている。
みー

みーの感想・評価

2.5
仰げば尊しで始まり、赤トンボで終わる。

少しのきっかけで、すぐ友達になれた子供時代。
川遊び。
友達と一緒にいたずら…。
"冬冬の夏休み"って、題からほのぼの子供の夏休みの思い出ストーリーだと思って油断していた。
これは、なかなかヘビーな問題が沢山詰まっているのに何もなかったかのようにエンディング。
えっ…。
こんな気持ちで終わりたくなかったあー。
赤トンボ♪とかでノスタルジックな気持ちになれませんから!!

可愛すぎる妹ティンティンと、
心根優しい寒子の存在でなんとか見れました。
個人的には、エドワードヤンの
"ヤンヤン夏の想い出"の方が好みかな。
にしても、仰げば尊しや赤トンボってなぜに?
深堀したい。
nagaoshan

nagaoshanの感想・評価

4.2
ホウ・シャオシェン監督作品!

台湾映画特集②

以前スクリーン鑑賞を見逃してたのでリベンジ出来ました(^^)

夏休み。
終業式の仰げば尊しから小学校のノスタルジックな記憶へとタイムワープ。

お爺ちゃん家は九州の山奥だったので川遊びに明け暮れた毎日を、トントンや妹ティンティンの姿をみていると思い出してしまう。

田舎の友達、強盗事件、叔父さんの縁談と毎日が事件の連続。
ティンティンの列車🚃事件はハラハラしてしまった😎

お爺ちゃんの家や田舎の風景も、懐かしさと美しさで画も彩られている。

背の高い眼鏡の優しそうなお父さんはエドワード・ヤンで音楽も本作の担当してるとのこと。
ラストの「赤とんぼ」まで日本人には堪らん余韻に浸れます。

良か映画!
となりのトトロ+相米慎二+北野武
日本にかなり近しいノスタルジー描写。みずみずしさの中に大人の事情や暴力が差し込まれる。子どもって大人が思っているより子どもじゃない。
ひと夏の思い出、と一言で形容するにはあまりにも次々と事件が起こるが、そのおかげでかなり観やすかったー。
エドワード・ヤン監督と共に台湾ニューシネマを担ったホウ・シャオシェン監督の作品を初鑑賞。監督と脚本家の少年時代の思い出を映画化。エドワード・ヤン監督が主人公の父親役で出演。

台北の少年、冬冬(トントン)と妹の婷婷(ティンティン)が、夏休みに祖父のいる田舎で過ごす様子を描く。

中盤以降まで割とたわいない子供の日々が描写される。終盤に少しだけ話が動く。子供たちがカワイイのでほのぼのと観終えた。かなりささやかな子供映画だった。

メインの舞台となる医者の祖父の家は、実際に脚本家の祖父の家で医院だった日本家屋。映画の最初に”仰げば尊し”、最後に”赤とんぼ”が流れる。昨日「東京裁判」(1983)を観たばかりなので、台湾では今も日本統治下だった時の文化が深く根付いていることに少々驚いた。
muscle

muscleの感想・評価

5.0
ほぼ武映画。ガキが死んだように寝転がる、石を抱えたまま固まる、人が絵のように固められていることがギャグになっている。ラストの橋で二人して空を眺めてるカットは完全に小津。編集のリズム含めて。

亀にラジコンぶつけるのが一番笑った。ガキの笑いを逃さないように何カットも撮っててすごいと思った。ラジコンぶつけられた亀だけでガキなら1時間笑えそうだが。
Aix

Aixの感想・評価

3.8
恋恋風塵や悲情城市などで知られるホウシャオシェンの半自伝映画。母親が入院している兄妹が夏休みに田舎の祖父の家に行く話。

どこか宮崎駿のトトロを彷彿とさせるような暖かい映画でした。台湾の美しい田舎の風景と子供たちの夏休みの日常を切り取った物語で、普遍的だけど誰しもが感情移入出来る作りになっています。特に我々日本人はノスタルジーに浸れるだろうし、夏休みに祖父母の家に行くっていう設定にも好感を持てるはずです。ストーリー的には序盤こそ子供たちの遊び回る場面を眺めているだけですが、寒子が妹を助けたあたりから大人たちのエピソードが盛り込まれ、作品が全体が持ち上がった印象があります。でも何よりも今作に貢献したのは子役たちの自然な演技です。凄くリアルだったし、本当の子供たちの夏休みを見ているような感覚になりました。そういう意味では今作はビクトルエリセのミツバチのささやきや、アッバスキアロスタミの友だちのうちはどこ?にかなり近かった気がしますが、アジア映画なだけあって前述した2作よりも今作の方が日本人向けな作品だと思います。

今の時期にぴったりな、老若男女問わず様々な人に見てもらいたい映画です。夏に鑑賞出来て良かった!!
冬冬的假期
A Summer at Grandpa's

兄妹が田舎の祖父母の元で過ごすひと夏を描く、懐かしさに溢れた映画
少年たちの仲間に入れてもらえない妹・婷婷と、知的障害を持つ女性・寒子の静かな交流が印象的
設定が"となりのトトロ"の元ネタ?
おまる

おまるの感想・評価

4.4
叱るところの電車の通り、ラストの原付、トラック後の木の葉の散り方
懐かしさが五感に響く。特に音。カットの一つ一つが完成されていて、子どもたちの立ち振る舞いが、黒澤映画のサムライのようですよ。
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