冬冬の夏休みの作品情報・感想・評価・動画配信

「冬冬の夏休み」に投稿された感想・評価

けろ

けろの感想・評価

3.5
数ヶ月前から台湾と関係する仕事を始めたのでリストに入れてたのですが、なかなか手を付けず、最近秋も感じるようになったので駆け込み夏映画鑑賞。

私の出身地も映画に出てくるように田舎なので、ノスタルジーを感じた。

家の作りが面白かったので、どこかに間取り図ないかな〜
2階登るときは靴脱ぐって昔の台湾じゃ全部こんな感じだったのかな?

出てくる子皆脚長くてびっくりした。

日常的な映画だけど、子供にとっては大冒険な夏休みだったんだろうな
田舎の夏休みという概念の集合体みたい。
叔父さんが電車に乗り遅れ、ラジコンと亀を交換する理想的夏休みから強盗目撃・鳥の死・妊娠騒動などへ転調し、くるっと一回転してまたひと夏の思い出へと収束させる鮮やかさ。
大人の事情に振り回されたり振り回されなかったり、子ども目線の素晴らしさは清水宏作品を彷彿させる。傍観者のようなカメラの距離感も良すぎるけど、このどうしようもないノスタルジー(仰げば尊し…)が日本統治時代の面影と思うと少し苦い。
hanako

hanakoの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

夏真っ盛りの暑い日に扇風機回しながら、だらーっと観る映画かな

冒頭、仰げば尊しを歌っているのを聞いて歴史を感じた

母親が入院している間、田舎のおじいちゃん家で夏休みを過ごす
医者だからか家が立派
一階が病院、2階が自宅と一緒になっていて、ここで靴を脱ぐのねって思った

田舎の子どもたちと夏休みを堪能する冬冬
兄に構ってもらえず寒子と打ち解けあう婷婷
そこにおじいさんと叔父さんのトラブルも混ざる

母親の手術、阿正国の行方不明、婷婷の危機一髪、碧雲の妊娠、寒子の流産
生と死に関わる場面が多かった

物語のキモは最後のおじいさんの言葉なのかな
親が子どもにしてあげられるのは社会に出るまでの基礎をつけてあげること


冬冬が読んでいた漫画がドラえもんで、この時代からすでに人気だったのかとびっくりした
品川巻

品川巻の感想・評価

3.9
自分の立ち位置やアイデンティティは未だに「両親の子」で止まっていて、まだまだ自分は幼くて保護される側っていう自認が残っているような気がしてたけど、
冬冬よりも親に共感してしまうことが多かった本作を通して、はからずも老けを感じたし、自分がいつかは誰かの親になり、保護する側になる日が近づいているのかな〜と、切なくなった。

初対面でもあんなに簡単に打ち解けられるのは子どもにだけ与えられた才能だし、その貴重さに当時は気付けないよね、、

全編を通して流れる田園風景の美しさも含めて、国境を超えて共感しやすい作品ではあったけど、
チキンの骨を車内に捨てたり、亀におもちゃの車をぶつけたりーー生活観の違いや「ここまでは描いていい」という線引きに、どうしても国の違いを感じてしまう箇所はいくつかあった。
(いじめられてた亀を冬冬が助けるのが、浦島太郎チックで微笑ましい🐢🚜)

卒業式で「仰げば尊し」を歌っていたり、エンドロールで「赤とんぼ」が流れたりしてたのは、日本との繋がりを感じられて嬉しい。

あと最後、寝込んでしまった寒子の枕元に婷婷がぬいぐるみを置いてあげるのが可愛すぎて、うちへおいでという気持ち。
ホウ·シャオシェン監督の世界観は、私たちのものでもあり、手の届かない遠い世界。ただ、ふと昨日の出来事のように甦ることがある。でも、きっと美化されていたり、自分にとって都合の良い記憶が増幅されたりしているかな?幼い頃感じた、大きさも距離感も恐怖も、到底大人になってしまった自分の感覚とはズレている。愛おしいし、切ないし、胸を鷲掴みにされちゃう宝物。もう逢えない人も、何処かで同じ空の下で生きてる人にも、ありがとう。なーんてね。変な気持ちにさせられたよ。まったく!
トントンの妹のティンティンの心理的描写がとても素敵

兄のトントンに相手にされないことが多く可哀想だったけど、一つ一つの行動がかわいかった。川で男の子だけで遊んでる中、相手にされないから男の子たちの服を川に投げ捨てたシーンにはクスクスしちゃったよ!

線路を越えてトントンを追いかけるシーンでは、線路でコケてしまったティンティンに切なくなっちゃった。そして、そのシーンで寒子に助けられてたけど、電車に轢かれる寸前に実際に救ってると考えたら、すごい撮影だと思っちゃったよ!!

よかったです!
Fu

Fuの感想・評価

4.6
小さい頃は一大事に思えた焦りだったり、罪悪感だったり、嬉しいことだったり…冬冬たちの周りで起こるエピソードが淡々と流れていく中で自分の幼少時代と重ねちゃった
婷婷と寒子のシーンが痛々しいのに儚くて綺麗、きっと婷婷はこのこと一生覚えてると思う
最後の赤とんぼはずるい(と同時に日本と台湾の歴史についても考えさせられた)
取り返せない時間ってなんでこんなに魅力的なんだろうか
がく

がくの感想・評価

4.0
圧巻の侯孝賢ワールド。

ノスタルジックですねぇ。
侯孝賢はいつまでもこの、子供時代の気持ちを忘れないからすごいなぁと思いますね。

大人になるにつれて、知っていくこと。
失われていくこと。
歳を取らない方が、極論赤ん坊が一番無垢であって、歳をとるにつれ色んなことを知っていくにつれ、大切なことを忘れてくのかな、、
でも大人も大人で苦労してんだぞ、
っていう感じでした。

いい匂いのする作品でしたねぇ。
jun

junの感想・評価

3.5
記録

色々ありすぎる夏休み!
子供の世界と大人の世界と。それを包む田舎の雰囲気。

私だったら早く帰りたくなるかもな…。
なんか大人の世界が殺伐。
ikumura

ikumuraの感想・評価

3.7
台湾映画のこれまた名作。
ノスタルジックで一見牧歌的だけどいろんなことが起きてる。
台北の小学校を卒業したトントン(冬冬)の夏休み、
お母さんが手術を受けることになって、妹と田舎の祖父母の家へ。
田舎の駅で、持ってきたラジコンでいきなり地元の男の子たちと仲良くなって、
亀と交換するの面白い(笑)
でも小さすぎて仲間に入れてもらえない妹の婷婷が可哀想。
と思っていたら・・・

二人を祖父母の家へ連れて行くはずのおじさんも
初めから彼女にぞっこんで危なっかしい。
そして・・・という。

そして知的障害のある寒子と婷婷の交流。

イノセンスと大人の都合との狭間にあって、
それなりに賢い冬冬の視点でストーリーが展開していくのがうまい。
冬冬は冬冬で、婷婷に対しては勝手な大人のように振る舞うし。

カメラワークの、引くときの感じ、音楽の入るタイミング、余白の多さなんかは小津っぽい。
実際小津を尊敬してるとのことだけど、見るようになったのは監督になってかららしいので、
この映画が影響を受けてるかは分からないけど、確かに通じ合うものが。
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