このレビューはネタバレを含みます
ちょいちょい見かけるスタンド・バイ・ミー的青春映画。親に嫌気がさして家出。
友人と森へ逃避し秘密基地を作り、ひと夏をそこで過ごす物語。
友情がひとつのテーマだろうが、いわゆる地位財(金で手に入る物、人との比較で幸せを得られる物)は豪邸だろうが高級車だろうがすぐに慣れ、新鮮味も有り難みも無くなる。その幸せは長続きしない。
対して非地位財(金で手に入らない物、人との比較無しに幸せを感じる物)、健康や友情、家族愛だとかはそれにあたる。そして非地位財の幸せは長く続く。
今まで深く考えた事も無かったし、どちらかと言えば1人が良くて、それでも全然楽しいのだが、やっぱり友達もいた方がもっと楽しいだろう。自分が振り回されてしまう様な友情はいらないが、お互いに思いやり尊重しあえる健全な友情なら、沢山あった方がいいかと思う。
なので、作中、青春あるあるで親友と仲違いしてしまった2人が、最後はお互い中指を立て合い、仲直りできたのは良かったねぇとホッコリした。
ストーリー的には特別深くもないが、自分の青春時代と重ね合わせ、これから成長し、やがて来る息子の青春時代を想像し、1人でニヤニヤした映画w