あかり

キングス・オブ・サマーのあかりのレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
4.2
青春。
夏、友情、恋。
全てを1時間半という映画にしては短い時間でまとめたにも関わらず、すっきりと後腐れなく、切なく、ほっこりと終わっていきました。
これは家出するわ、な感じがたっぷりと詰まった冒頭。いちいち口出ししてくる親もなにかと突っかかってきて邪魔されるのも、自分の空間に土足で入ってこられているようで本当に嫌ですね、いくら親といえど、いい加減子供扱いはよしてくれよ、な男の子二人が家出するお話です。
誰も知らない場所で、気の通い合った友達と、一から家を作って、夕ご飯はちょっと行った先のファストフード店のチキン30ピース。夢がありすぎる。誰もがしてみたいと思ったことがあるようなシュチュエーションで思いのままに遊び食べ寝て、と楽しんでいる3人を見ているだけでこちらまで何か日常の鬱憤が晴れた気がしました。

ただ、子供だけが悩んでいたわけでもなく、親も親で悩み、心配していたわけです。可愛いからこそ口を出したくなる。心配だからこそ側にいたい。その気持ちも分からなくはないので、お互いブレイクが必要なら離れてみるのも一つの手なのかなと思いました。

映像も綺麗で音楽との合わせ方も独特で、なんとなしに歌われていた歌が森のカットにはいるだけでとてつもなくかっこよく聞こえちゃうのがなんだか悔しかったです。
あかり

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