焼きはらす

キングス・オブ・サマーの焼きはらすのレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
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家族の元を離れて、自分達で作った家で自給自足で暮らすというのは主人公が言うように「自由」だし、「大人」だと表面的には思える。しかし中盤の仲違いで明らかになるようにそれでも内面の未熟で子どもの部分はどれだけ背伸びをして環境を変えようと残ったままだし、苦悩する父親の姿が示すように実は大人たちも子どもの部分を捨てきれず「大人」になろうともがいている、という描写が単に親に反抗するジュブナイルとは違っていて印象的だった。
メッセージと着地点が現実的な分、前半の森での生活は寓話的であり夏休みの原風景みたいでワクワクした。パイプでリズムを刻み、ビアジオが踊る場面は即興らしく映画の魔法を感じた…
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