リッチーpurple

パージのリッチーpurpleのネタバレレビュー・内容・結末

パージ(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

新しい支配層によって全体主義的な国家となったアメリカが舞台。
「十二時間だけどんな犯罪をしても許される日、<パージ>」という設定はおもしろいと思う。
だが脚本がその設定をまったく活かしきれていない。

まず「パージのために設計された完璧なセキュリティの家」に住んでいるはずなのに、一瞬でセキュリティが破られるって意味がわからない。
というか、そんな家に住まなくてもパージの日にあわせて海外旅行すればよくない? って思った。
パージの日は海外にいくことができない、っていう設定ならわからなくもないが、そういう説明も一切なし。

娘の彼氏はでてきて一瞬で殺され、その後、話に絡んでくることもない。
悪役はただの小者、家族全員の主張がコロコロ変わる、息子も娘も少し考えれば危険なことがわかるのに、それに気づかないようなバカ。

いろいろやりたいことがあったのはわかるけど、詰め込みすぎ。
どれもが中途半端になって、結果、なにをしたかったのかわからなくなっている。

設定自体はおもしろいだけに、残念な作品。
キャラとテーマ、舞台設定をもっと考えるべきだった。