Ciao

感染創世記のCiaoのネタバレレビュー・内容・結末

感染創世記(2010年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビが蔓延した世界。

一時、世界は混乱の渦となるが、

人類側も体制を整え反撃を開始、

軍隊をつくってゾンビ討伐戦に乗り出すのだった。

しかし、ゾンビの数が圧倒的に多く、

軍隊だけでは市民を守ることができず、

市民が独自に自警団を結成した。

ジャーナリストのジュリアンは、

自警団の実情をルポするため、

自警団に同行し取材を行う。

当初、市民の平和を守るという崇高な目的で

自警団が活動していると信じていた

ジュリアンであるが、取材を続けていくうちに、

毎日、

ゾンビを殺し続けることで人間性を失いつつある

自警団メンバーの実情や、殺したゾンビが

身に着けている金品を奪い取ったり、

女性ゾンビを娼婦として監禁し、

そのゾンビと性交渉をする

おぞましい光景を目の当たりにするようになる。

そして、自警団メンバーの一人が、

ゾンビと誤って子供を誤射し殺してしまう

という事件をきっかけに、

自警団メンバーによる殺し合いまで起きてしまう。

更に、この事件で、

取材を通じて仲が良くなったメンバーが、

ゾンビの餌食にされてしまった上、

ゾンビとして蘇ってしまったため、ジュリアンは、

自らの手でそのメンバーを射殺して

決着をつけるのだった。

対ゾンビ戦争の理想を信じて

取材に臨んだジュリアンだったが、

理想と現実のギャップに衝撃を受け、

取材を終えるのだった。



自警団は、倒したゾンビが身に着けている時計やら財布を奪って金稼ぎしたり、ジュリアンが思っていたような崇高な理念で活動しているわけではないことが見え始める。

また、メンバーの中にはゾンビ狩りをゲームのような感覚で楽しんでいたり…
極めつけが、街にあるバーに行くと、地下には女ゾンビがベッドに縛り付けられていて、自警団の隊員たちは、女ゾンビ達との性行為を楽しむというグロさ…
さすがにゾンビとの性交渉って、最悪な趣味だし、そもそもそんなことしたら、自分がゾンビになりそうなもんなのに…

戦争によって平和を守るという方法の矛盾というか、おぞましさが表れていて、考えさせられるところがありました。
Ciao

Ciao