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グロリアの青春のmiporingoのレビュー・感想・評価

グロリアの青春(2013年製作の映画)
3.5
「青春」といってもグロリアは58歳。離婚して子供たちも独立していて本人も自立している。いわゆる「老いらくの恋」の話だ。舞台のチリもだけど、欧米も、パーティー文化が豊かだからか、大人(中年以降)の社交の場が充実していて、大人が出会う場が日本とは比べ物にならないという印象。別れた夫婦が友だちでいられるというのもよく洋画で見る設定。そこは、そもそも結婚という概念の捉え方が違うのだろうと思う。いい友情や尊重し合う間柄という土台があって、その延長線上に恋愛や結婚があるから、離婚は「元の関係に戻る」というだけのことなんじゃないかと、最近個人的に思っている。若い人から見ると中高年の恋愛とか気持ち悪いのかもしれないけれど、なってみれば分かると思うんだけど、感情面においては若い頃と変わりませんから。老年のセックスもリアルに描けていてよかったと思う。ただ、恋愛関係になった彼との関係性が、残念ながら説得力ない。お互いに相手を理解したり理解してもらおうとする努力に欠けてないかな? 話し合いが足りなくないかな? なんて、えらそうな感じですけど、そんな感想でした。途中の友達同士のホームパーティーで生ギターで歌うボッサが心地良かった。
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