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X-MEN:フューチャー&パストのKANIOのレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
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「新発表された作品で前作の観る目(評価)が変わる」というのが悪い方向に作用していたX-MENシリーズ、それが今回で良い方向に転換出来たのが本当に素晴らしい。

マシュー・ヴォーン監督から受け取った「ファースト・ジェネレーション」という武器を上手く使って、見事ブライアン・シンガー監督は完全に「X-MEN」シリーズを自分の物として取り戻した。
これは過去に自身が積み上げた作品があるから成せた(打ち壊せた)事であり、アベンジャーズとは似て非なるものである。

当時『X-MEN(1作目)』から2000年代アメコミヒーロー映画が盛況を呈し、そこからファンに受けるアプローチの仕方が時代の流れと共に変化した結果、ブライアン・シンガーは"シリーズ最大の失敗作"とされた『ファイナル・ディシジョン』を見捨てずに「あったこと」にしたまま、逆にそっちに波長を合わせるという離れ業を成した。
もはや「ブライアン・シンガーとX-MENのラブストーリー」でいう"完結編"なのである。
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