ふくろう

STAND BY ME ドラえもんのふくろうのレビュー・感想・評価

STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)
2.6
2を観てから1を見ると、6年間のCG技術の進歩に目を見張るものがあるのだけど、演出や伏線の貼り方などCG以外のすべてがアップデートされてるいるのを感じる。
結婚前夜も帰ってきたドラえもんも、他のエピソードも当然の名作で泣けるのだけど、映画で再構成するに当たって軸がないので継ぎ接ぎ感が拭えない。
セワシ君登場からスタートするように、ドラえもんを作り直してやるという傲慢さのような傲慢さというか、日本人にDNAレベルで刻み込まれているドラえもんの世界観やドラえもんとのび太の絆といった当たり前の一般教養をわざわざ描写しているので、悪いとはいわないけどテンポやせっかくの名エピソードへの掘り下げが犠牲になっているようにも思ってしまった。

2はそのあたり"2"と言っている通り今作に説明を任せてしまって、オリジナル分も含めてエピソードの掘り下げと伏線配置を丁寧にやっていたし、再構築というより、映画や原作の大長編の文脈にしっかり載っていたので、2の良さを考えると順番間違えてしまったかもしれない。

しかし、また2を観たいと思わせたのは確かな功績で、1を見るまで2回みたいとまでは思ってなかったので、時間があればもう一度、みたい