ジェイティー

イコライザーのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ホームセンターで働くおじさん「ロバート・マッコール」は不眠症で夜はもっぱら24時間ダイナーで読書をする毎日であった
ある夜、顔見知りの娼婦の少女アリーナと親しくなるが客と揉めた事で元締めに見せしめとして暴行されてしまう。
悩んだ末に元締めの居るレストランへ赴きアリーナの自由を要求するも拒否され追い返されそうになるがマッコールおじさんはただのホームセンター従業員ではなかった話。

2000年代の後半以降、徐々にアクション専門でない俳優がセガールがやってきた事をやってみたら新たなジャンルが開拓されたわけですが、本作はその中でかなり上手くいった一本ではないでしょうか
続編もそこそこ面白いですがやはり一作目には魔法がかかっていたのではないかと思うくらい何度も観てしまう魅力があります。
本作はジョーズと同じでアクション以外にドラマを盛り込んでいることで上映時間が長い代わりに登場人物の関係性が丁寧でそこが愛着の湧く所かもしれません。

好きなシーンは沢山あるのですが特に好きなのは最初の30分間です。
大体マッコールさんが元締めのスラヴィ達を19秒しちゃう辺りまでがそれにあたり、
マッコールさんのルーティーン、ホームセンターの仲間達との絡み、アリーナとの時間、そして自分が実行するべきか熟考する場面などが描かれています。
この辺があるから観ている側は溜飲を下げられているのでこの30分は素晴らしい話運びだと思います。

他は省略描写のユーモア感や、
ラストバトルにかかるザック・ヘムジーの「Vengeance」の格好良さ、
ラストシーンの海を見ているカットとかはちょっとマイケル・マン監督を意識してるのかなぁと思ったり(実際このシーンではヒートでも使用されたモービーのNew Dawn Fadesがかかってます)見所は沢山ございます。

このノリであと一本作ってほしいです。