『トレーニング•デイ』や
『アメリカン•ギャングスター』でのデンゼル•ワシントンの悪漢ぶりは、まぁ恐ろしかった。相手を睨みつける時の目が
半端ない迫力。蛇に睨まれた蛙状態や。
世に蔓延る悪を叩きのめす最強のヒーローを演じている本作でも、そんな殺しの目は健在。
瞬時に的確な状況判断で、一気に相手の息の根を止めるキレキレのアクションが見所なのかもしれないけど、一番印象に残ったのは、深夜のダイナーでデンゼル演じるマッコールとクロエ•グレース•モレッツ演じる娼婦が交流するシーン。
心に傷を持つ孤独な者同士が、街の片隅で言葉を交わし共鳴する。切なくも暖かい、
味わい深いシーンや。
獣の様な凶暴な目を見せたかと思いきや、
深い愛情に満ちた眼差しを見せるデンゼル•ワシントンに心を鷲掴みされた。なかなかエモーショナルで、ただのアクション映画に非ずや。
