ラマヌジャン

GODZILLA ゴジラのラマヌジャンのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
4.2
最新作のために改めて鑑賞(二回目)。以前より予備知識も増えてめちゃくちゃ楽しめた。

映像自体は恐竜パニックものに近いが、設定や根底に存在するテーマが、オリジナルの「ゴジラ」からそこまで逸脱していなくて、よかった。今回はもちろん原爆・水爆のメタファーではありながらも、最近のゴジラでありがちな「災害」のメタファーとしてのゴジラをかなり分かりやすく可視化している気がしていて、ハワイでの一幕など完全にディザスタームービーだった。

ゴジラの登場シーンが少なくて、戦闘シーンもすぐにカットが切り替わって全然見せてくれないという理由で、初回鑑賞時はあまり評価が高くなかったのだろうけど、今改めて見てみると前半の人間パートもめちゃくちゃ面白くて、まさに3.11を投影しているような人間周りは非常にうまいと感じた。あと、これ完全に金子監督の「ガメラ」。敵の怪獣のルックスもそっくり。

渡辺謙さん完全に主役だよね。

一番驚いて良かったのは、オープニング。基本的にタイトルは最後に入れてほしい派なんだけど、今回は最初でも導入に最もふさわしいタイトルシークエンスで個人的に盛り上がった。