きたふこ

GODZILLA ゴジラのきたふこのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
2.5
単なる怪獣の侵略物としてしか見れなかった。ゴジラらしさはいづこへ…。

ゴジラ登場の背景はしっかりと1954年間の水爆実験としてるし、放射線をエサにしてるという設定もそのまま。
だけど原爆に対する意識の希薄さが現れすぎてて、日本のゴジラを期待すると肩透かしをくらう。「防護扉をしめろ!街が被爆するぞ!」ってなめすぎてないか。
日本とアメリカじゃ経験が違うからもちろん仕方のないことなのかもしれないけど。
そう思う日本人のために渡辺謙が核とか被爆について叫んでくれる。けど、その発言で物語が進行したわけじゃないから日本人以外が見てもそこは気にならないようになってる。

でも、渡辺謙演じる芹沢博士の懐中時計が1945年8月6日午前8:15で止まっている事に対して、アメリカ軍人がヒロシマとつぶやくシーンを、ハリウッド映画で映すのは挑戦的かつ変化の兆し。

ハリウッド映画らしくやっぱ家族愛とか夫婦愛、んでヒーローの救済が見せどころ。
きたふこ

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