映画の至宝

GODZILLA ゴジラの映画の至宝のレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
3.0
モンスターバースの1作目。

真の意味でハリウッド版ゴジラ最初の映画。

ゴジラ FINAL WARS以来ずっと待ち続けたゴジラ映画。
と言いたいが当時劇場で見た時とTV放送の感想は同じで正直物凄く残念な映画だった。


まず、この映画は暗くて何をしているのかわからないことばかりだ。
夜の暗い場面が多い映画なのだがTVだとあまりにも暗くて怪獣が何をしているのか全く見えないほど暗いのだ。
これだけで鑑賞気分が削がれてしまう。

また、登場人物のほとんどが別にいなくても物語の進行に影響ない位どうでもいい役ばかりであり、主人公よりもその親父を主人公にした方が面白くなってたと思う。
登場人物の中でも魅力的な演技をし人物設定も好印象なだけに、なぜ死ぬ役にしたのかが謎で本当に勿体無い。

そして、この映画の最大の欠点が怪獣の出番があまりにも少ないことだ。
MUTOという敵怪獣が登場する場面やゴジラが海から上陸する場面は非常に緊張感があり、怪獣が相対してやっと怪獣バトルが見れると思いきや唐突に別場面に切り替わりいつの間にかバトルが終わる。
これが何回か続いて怪獣バトルが見れるのは最後の数分のみ。
怪獣映画で怪獣の姿が映らず戦闘場面もほとんど見られないのは怪獣映画として論外だし非常に残念だった。

あと、ゴジラよりもMUTOの方が登場時間が多いのでこの映画のタイトルはゴジラよりもMUTOにした方が良いのではないかと思う位にゴジラの出番が少ない。
個人的に今作のゴジラが大して強くないのも悪印象。

・全編を通じて暗くて見えない。
・登場人物の設定に面白味がない。
・怪獣の戦闘場面がほとんどない。
・一番の見せ場のゴジラの出番が少ない。

この映画の主なマイナス点はこの通り。
ゴジラ映画としてはあまりにも勿体無い作品だった。
続編ではこれらの問題が解消されていることを願う。