JTKの映画メモ

GODZILLA ゴジラのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
2.6
後半まではオリジナル「ゴジラ」とは別物のハリウッド製B級怪獣映画としてそこそこ楽しめたが、後半のデザインの悪い2匹の怪獣倒した途端、救世主的な位置付けになって、渡辺謙の「よくやったゴジラ!」みたいな表情見たらたちまち覚めてもうた。(^^;;
これが「ゴジラ」というネーミング以外のただの怪獣映画ならそこそこ楽しめただろうに、オリジナルと比べてしまうのは日本人の宿命なのかも。
ここにはオリジナルにあった、核というパンドラの箱を開けてしまった愚かな人類への怒りと警笛の象徴だった恐ろしい破壊神ゴジラはいない。科学至上主義への批判精神も無ければ、反省もない。結局ゴジラも被害者だった、それを破壊する者(芹沢教授)も破壊される物(ゴジラ)も共に悲しく切ないという部分に共感することもない。
でも、いかにオリジナルが優れた映画だったってのがわかっただけでも観て良かったのかな。
これで、この映画に伊福部昭の楽曲でも使われてたらマジで憤慨しただろうな。
ちゃんちゃん。(苦笑)