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ヒックとドラゴン2のLCのレビュー・感想・評価

ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)
3.9
面白かった!

油断してた。水の中に何かがうごめく表現とか、水の中からデカいの出てくるのとか、そういうの苦手な人はご注意を。たぶん本作でそこ怖がっちゃうの私くらいだけど。

1作目を見終わった時に、ドラゴンを兵器にする未来が来ないといいなと思った私の願いは見事に打ち砕かれた。
まあ…いないわけないよな…彼らの力を利用する人がいないわけないんだ…
笛が開発されないといいなとも思っていたが、笛を開発する必要がそもそもなかったとは…
戦ものとして避けては通れない悲劇をきっちり通る。しんどい。

ただ、彼らがドラゴンと飛ぶ生活が当たり前になったことで、世界が広がった感覚は見ていても伝わってきた。
想像もしなかった景色や人々との出会いは、ドラゴンと共に飛んでいるような感覚も相まって開放感がある。
それにしても主人公!成長したねえ!お顔がちゃんと歳を重ねているねえ!飛行狂になっててびっくりしたけれども!
発見は世界に関するものだけではなく、一緒に暮らしていてもまだまだ未知の生態である、というドラゴンに関するものも非常にわくわくする。もっと知りたくなる。

1作目で「自分ではない者になろうとするな」という台詞が出てくるが、本作で主人公は自分とは何者であるのか、自信が持てただろうか。
できることと、できないこと。理想と現実。理解した上で、平和を維持することを選ぶ、その覚悟。
英題の「How To Train Your Dragon」は、ドラゴンに働きかける、その人自身のTrain にもきちんと焦点を当てていると感じる。相棒と自分は一体だもんな。

そして羊がどうしても気になる。君らにも平穏な日が1日でも多くあるといいな。
EDで見ることができる絵がどれも好き。ポストカードにして部屋に飾りたい。
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