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ヤノマミ ~奥アマゾン 原初の森に生きる~のJMのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


一万年前から続く原始的な生活をするヤノマミ達の生々しい日々のドキュメンタリー。

着の身着のまま、男女共ほぼ裸でアマゾンのジャングルで暮らす。
弓矢で鳥や豚、バクを狩り解体し喰らう。獲物の腹から出てきた胎児を子供達が興味津々に手に取り観察する。ヤノマミは胎児は食べない。そのまま天に還す。蜂の巣を見つけそのまま頬張り幸せそうな笑顔を見せる。少年が10メートルはあろうかと思われる高さまでアッと言う間に木をスルスルと登り猿を追い詰める。とてもとても逞しい。

ところで、彼らに現代文明を教えたら一体どうなんだろう?元の生活に戻りたいと思うだろうか?

生まれた子を生かさない場合は死を与え、そのまま精霊として天へ還す。冒頭でいきなりこのショッキングな映像が流れるが、これにしても技術的に避妊ができない事から、生んだ後に選択せざるを得ない訳で、環境的に避妊具もあり病院で中絶もできるなら、ワザワザきつい妊娠期間を経て生みの苦しみを味わい、産み落とした後にいたたまれない心境で我が子を殺めたりするだろうか。病気になっても祈祷師のような人にお祈りをしてもらうだけ。平均寿命は50前後だとか。。自分はやっぱり現代がいい。

我々の御先祖もまた彼らと同じ様な生活をしてたのだろうと思うと、また彼らと同じ時代に今生きてるんだと思うと、非常に興味深い内容のドキュメンタリーでした。
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