『核融合リアクターが放射するビームによって、オゾン層から膨大なエネルギーを取り出す夢のプロジェクト』が失敗して異常気象を発現させてしまったという災害パニック物。"合衆国最期の日"と大風呂敷を広げた意気込みは買いたいけれど、正直、全くといっていいほどそのレベルの危機感は感じられなかった。
ストーカーのように付きまとう竜巻相手に騒ぐ主人公家族がイロイロと頑張ってくれてるのは判るんだけど、何故その結論になるのかとか、どうしてその方法が解決策といえるのかとか、ソノ辺りの裏打ちは華麗なまでに省かれる始末。時折ラジオなどで何処何処が壊滅状態とかアナウンスされて緊迫感を煽ろうとしてくれるのに、頑張ってる家族の向こうで普通に車が通行してるとか、緊張感を伝えようという努力が全くなされていなかった。終盤でリアクターの破壊に陸軍が協力してくれるんだけど、そもそも君達は現役なのか!? と目を疑いたくなるような体型の面子ばっかりだし……パニックだけ起きていればパニック物になると勘違いしてるんじゃ (^-^;) と疑いたくなること必至の出来。
とりあえず、設定を生かす努力くらいはして欲しかった。主役のネイサンがちょっとヴィゴ・モーテンセンな雰囲気でいい感じだったのに…… (軽く関係ない)。
