ゲイカップルとダウン症の男の子との実話ヒューマンドラマ。
ゲイバーで女装パフォーマンスをするルディ、法曹界に身を置くポール、そしてダメな母親を持つダウン症のマルコ。
これだけ差別に敏感な現代でさえ、現実にあれば、そういう目で見てしまうだろうシチュエーションだ。
70年代のアメリカならそれは尚更だったんだろうな。
自分にも戒めないといけないなと思うことがたくさん。人は、カタチやシチュエーションなど、わかりやすいものを見て物事を判断してしまう生き物なんだ。
このゲイカップルのマルコに対する愛は、ほんとうに純粋なものだった。それが認められない世の中へのメッセージ。
映画だからアレコレ言えるけど、自分が裁判官なら、正しい判断ができるかって考えると、世の中の、そして人間の嫌なところをすごく考えさせられる。
ラストは悲しい。でも、とても強いメッセージ性のある、良作だと思った。